ラテン語はじめました

計画性のない人間は唐突にものごとをはじめるものなのだ。

ラテン語勉強したいなって、ずっとずっと思ってたしいくらか学んだことは実はある。でも、そんなの身になってるわけない。すっからかん。

 

むかし購入した次の教科書を読む。

Ørberg, Hans H. (1991) Lingua latina per se illustrata, Part I: Familia romana, Domus Latina.

 

全編ラテン語。読めるわけない。

と、思ったらそうでもない。冒頭の数章は構文の簡単な文章で書かれているし、脚注として名詞や動詞が表すものがイラストで描かれているし、代名詞の指示対象も書いてくれている。

 

つまづくとしたら名詞や動詞の変化だけど、むかし学んだときの記憶が思い出されてきてなんとかなってる。ラテン語の文法書も一応傍らにおいて進めている。

 

なによりもよいところは、同じ構文と単語を手を替え品を替え反復して読む体験をできること。

Iūlius vir Rōmānus est. Aemilia fēmina Rōmāna est. Mārcus est puer Rōmānus. Quīntus quoque puer Rōmānus est. Iūlia est puella Rōmāna.

 

第2章の冒頭のはこんな感じ。もうええわ、となるところだけど、構文が少しずつ難しくなればこういう徹底した反復が効いてくると思う。初級英語を思い出すけれど、もっとラディカル。

 

文章も単純な反復をするために突飛さをましている。

第3章では、Iūliaが歌っていたら兄Mārcusが腹を立ててIūliaを殴り、それをみたQuīntusがMārcusを殴り、母親Aemiliaが呼ばれてやってきてMārcusを叱る。でも、母親が呼んでも父親Iūliusは来ない。なにしてるんだ。寝てた。きこえませーん。そして、ようやくやってきた父親が、Mārcusよなんてことをしたんだ、と怒っておしまい。

やはり単純な展開と反復でテンポよく読めるのでやっててたのしい。今のうちだけとも言えるけど、やっぱり入りは大事でしょうし。

 

早く次の章を読もう。