こころ

夏目漱石
こころ
集英社文庫集英社、1991年、340頁。

 ***

上 先生と私
中 両親と私
下 先生と遺書

語注
解説――「淋しさ」から「自殺」まで(菊田均)
鑑賞――こころを捕えたのは誰!?(吉永みち子
年譜(小田切進)

***

 2008年夏の32刷。この時期、集英社は漫画作家を古典作品の文庫表紙イラストに起用するようになった。ジョジョ荒木飛呂彦などが描いていたと思う。『DEATHNOTE』にハマりにハマって以来追いかけていたし、日本文学をちょっと読んでみますかという気もあって、小畑健が描いたうちの2点を購入した。一つは太宰治の『人間失格』、もう一つが『こころ』。

 当時のネット記事が未だに出てきて笑っちゃいますね。芥川の『地獄変』は見かけなかった気がするなあ。
集英社、「ジョジョ」の荒木飛呂彦や「DEATH NOTE」の小畑健の壁紙を深夜限定配信 - GIGAZINE

 で、何やらなんやらで、飽きて読んでなかった!!10年越し(笑)。私にとっては小畑健のイラストが大事だったので……。

 こんな感想であれだけど、中章に出てくる田舎の家族どもが大変不快である。私の現況に照らしてという個人的な理由。

 明治の精神って何だろうね。平成の精神を奉じて死ぬことはできるだろうか。