パラミタ・ミュージアムに行った話

先日のこと。誘われたので、三重県菰野町にあるPARAMITA Museumに遊びに行ってきた。湯の山温泉の麓のあたりだけれど、中勢の海岸ちかくの民は近所と海岸沿いの電車での移動しかしないから、めったなことが無ければこのあたりは来ないゆえ新鮮。御在所ロープウェイなんて10年以上訪れていないからな……。

●●●● PARAMITA museum

正直なにがあるんだと思いながら行きましたが、なかなか変わったものが収められているのだった。

 

特別展の端境期だったので常設展をのんびり観た。6部屋(と裏庭)くらいに分かれていたうちおもしろかった二つを紹介しよう。

まずはRoom1に収められた人間国宝、江里佐代子(1945-2007)の截金(きりかね)。金箔で飾られたおどろくほど繊細優美な香合(こうごう)・盒子(ごうす)が並びます。最初に工芸技術の説明がサラッとあるだけで個別の品についての説明はほとんどないため、基本的には眺めてゆくのみではあるけれど、それはそれは美しい。一つくらいほしい。

次にRoom3の池田満寿夫(1934-97)の仏教芸術。この美術館が作られるきっかけともなった彼の「般若心経」シリーズという陶芸作品である。有名らしい。公式HPの画像で分かるが、まぁ赤茶けたかたまりがおかれた台がドンドンドンと列を成していてそれぞれの焼き物には顔がボコボコボコっと彫ってあったりするのだから、なかなか異様な雰囲気である。菩薩の顔をでかでかと形成したものが一つあるのだが、それが一目見て最近気になっている某声優さんの顔に似ていてなんだかおかしかった。柔和な顔つきがよい。

 

ついでに、すぐ近くのアクアイグニスというレジャー施設にも行きました。

アクアイグニス 湯の山温泉にある癒しと食の総合リゾート

温泉。パティシエかりんとう売ってた。どういう人が遊びにくるのかよくわからないが。

もうちょっと山をのぼれば湯の山温泉の中心地もあるし、わざわざ行くには物足りないかもしれないが、つかれたときの保養地にぜひ?