2015年1月に読んだ本

はてなブログの機能を試したいのもあって手早くまとめられそうなネタを考えたところ、こういうのがよいのかなって思いました。実際のところAmazonのリンクを貼ってみたかった、それだけ。感想さえつけずに並べてみるところからだんだん拡充すればええやろう、という。

 

吉見義明『従軍慰安婦』(岩波新書、1995年)。
吉見義明『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(岩波書店、2010年)。

従軍慰安婦 (岩波新書)

従軍慰安婦 (岩波新書)

日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)

日本軍「慰安婦」制度とは何か (岩波ブックレット 784)

歴史学研究会、日本史研究会編『慰安婦問題を/から考える』(岩波書店、2014年)。

熊谷奈緒子『慰安婦問題』(ちくま新書、2014年)。

慰安婦問題 (ちくま新書)

慰安婦問題 (ちくま新書)

朴裕河『和解のためにーー教科書・慰安婦靖国・独島』(平凡社、2006年、平凡社ライブラリー、2014年)。

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)

和解のために?教科書・慰安婦・靖国・独島 (平凡社ライブラリー740)

安田浩一『ネットと愛国』(講談社、2012)。 [asin:B009I7KONE:detail]

 

一瞥してわかるように、1月は昨年の日本社会で大きくクローズアップされた「慰安婦」問題についての著作を手に取る強化月間でした。歴史学徒の末席も末席ながら、それでもディスィプリンを修めたことのない輩が歴史を歪曲する動きには責任を持って抗しなければならないと思ったのです。岩波から出ている3冊を紐解いてから熊谷さんの本を読むと、中立を装った議論の偏りがよくわかって勉強になりました。しかし、熊谷本の歴史学的なエヴィデンスの乏しさと歴史問題への視座の矮小さにはウンザリするものの、熊谷本で国際法や補償についてなされる議論の欠陥に全部気づけたわけではないので、国際法の歴史において戦争犯罪が如何に定式化されてきたか、そこで女性が如何に蚊帳の外だったのか、もっと勉強しておきたい。それは再び戦争の形態が変わる昨今なにを誰が如何に裁くか考えるきっかけなるはずだから。

もっと読んでいるはずだったのにな。新書くらいササッと読みたいと思うのは新書を侮っているせいだろうしこれっぽっちなのは自分の敗北以外のなにものでもない。

2月はヘイトスピーチに関わる議論の基礎を作る読書をするんだ。